●2008年読書総括
RANK |
書 名 |
作 者 |
読 了 |
ひとこと |
ブログリンク |
1 |
クローズド・ノート |
雫井 脩介 |
2008.10 |
感動ミステリー |
ブログ |
2 |
凍りのクジラ |
辻村 深月 |
2008.12 |
SF(少し・不思議)ドラえもん |
ブログ |
3 |
狐闇 |
北森 鴻 |
2008.12 |
歴史・民族ミステリー |
ブログ |
4 |
項羽と劉邦(上)・(中)・(下) |
司馬遼太郎 |
2008.05 |
うん! |
ブログ |
5 |
しゃぼんだま |
乃南 アサ |
2008.06 |
再生 |
ブログ |
6 |
子どもたちは夜と遊ぶ(上)・(下) |
辻村 深月 |
2008.07 |
つらい・悲しい、そして・・・。 藍・シータ |
ブログ |
7 |
深海のYrr(上)・(中)・(下) |
Frank Schatzing |
2008.10 |
エイリアンは地球内生命 |
ブログ |
8 |
将棋の子 |
大崎 善生 |
2008.08 |
奨励会の先 |
ブログ |
9 |
三国志(一)〜(八) |
吉川 英治 |
2008.03 |
やっと読んだ! 勉強になった!関羽、カッコイイ |
ブログ |
10 |
狐罠 |
北森 鴻 |
2008.12 |
フェイク! |
ブログ |
11 |
マイナス・ゼロ |
広瀬 正 |
2008.11 |
タイムトラベルでごちゃごちゃ |
ブログ |
12 |
スプートニクの恋人 |
村上 春樹 |
2008.05 |
これも喪失村上・・・。 |
ブログ |
13 |
紅蓮女 |
上甲 宣之 |
2008.11 |
はちゃめちゃ |
ブログ |
14 |
鏡の国のアリス |
広瀬 正 |
2008.11 |
?? |
ブログ |
15 |
ピリオド |
乃南 アサ |
2008.06 |
茫漠 |
ブログ |
16 |
誰か Somebody |
宮部 みゆき |
2008.03 |
いかんな〜 |
ブログ |
17 |
水没ピアノ |
佐藤 友哉 |
2008.08 |
思い出したくない |
ブログ |
18 |
I'm sorry, mama. |
桐野 夏生 |
2008.05 |
思い出したくない |
ブログ |
今年(2008年)の読書総括です。
まず、少ないな・・・・。18作、30冊か〜・・・・・・。
最初に大作・三国志を読んでしまい、目一杯力を使ってしまい、苦手な外国物の長編で力尽きたのかな・・・・・。
今年もほとんどがミステリーに分類されるものばかりですね〜。
私の好きな分野であることは確かですが、来年は未読のいわゆる純文学もちょっとは読まないと!
さて、上位の2作品ですが、どちらもミステリーに分類されておりますが、この2作こそ私の一番好きな分野のミステリーです。
私の好きなミステリーというのは、「謎」の部分に関してはほとんどこだわりがありません。
というか、どんでん返しで「読者をL騙してやるぞ!」というミステリーは実はあまり好みません。
ほんのちょっとひねってあるのが好きです。
予定調和的に安心してして読める、水戸黄門効果が好きです。
さて、1位のクローズド・ノートについてブログの追記です。
文具店でアルバイトをする香恵。
彼女は自分の部屋で前の住人の忘れていった日記を発見する。
日記の主は「伊吹」という小学校の女性教員。
初めて担任を受け持つことになった日からの、伊吹の教師としての心の動き。
1人の女性としての心の動きが、暖かい文章で綴られていきます。
日記を読み進めるうち、香恵は伊吹先生に共感を覚え引き寄せられていく。
伊吹先生の日記をすこしずつ読み、勇気をもらい暖かい心に触れ、伊吹先生と恋人(隆)の心の交流に感動し、伊吹先生の日記を読むことは香恵の日常になり、心の支えとなります。
香恵は自分の住む部屋を見上げていた青年(石飛隆作)と、アルバイト先の文具店の万年筆売り場で再会し恋心を抱くようになる。
この辺りで、ミステリーとしてはバレバレですよね。
伊吹先生の恋人(隆)=香恵の思いを寄せる青年(隆作)であることが。
でも、そんなことはどうでも良いのです!
なんと言っても、伊吹先生の日記が素敵なのです。
小学生を初めて担任し、どういう接しかたをしようか・・・?
「伊吹賞」・「太陽の子」・「心の力」等など・・・。
ものすごくベタです。
斜に構えて読んでしまいそうな・・・・。
でも、暖かいんです。
素直に言葉が心にしみこんできます。
そして・・・・・・・。
伊吹先生の初担任最終日前夜の日記。
最後にどんな言葉を生徒にかけよう、そして解散するクラス・・・・。
思いを募らせる伊吹先生。
でも、そこで日記は終ります。
その後の伊吹先生が気になり、小学校まで訪ねる香恵。
そして知る衝撃の事実・・・・・。
言葉もありません・・・・。
涙しかありません・・・・。
そしてこのお話は著者後書きに書かれていましたが、著者・雫井脩介の実姉についての実話を基に書かれた作品だそうです。
そのせいもあるのでしょうね。心に迫ります。
私の過去に読んだ本、全て併せた中でもBEST3に入ります。
三浦綾子さん「塩狩峠」に並びます。